第3章 四十九日まで

仏壇の飾り方

相続にあたり、個人に線香をあげさせてもらうために、仏壇を拝ませて頂くことがあります。その際、本来、本尊が位置するべきところに、ご位牌が置いてあったり、遺影が置かれたりすることがあります。   

宗派により、仏壇の飾り方は異なりますが、これでは大きな間違いになってしまいます。本来、仏壇は仏を祀り、仏の弟子となったご先祖を祀るものです。仏が師で先祖が弟子のはずですが、本尊を置くべきところに、先祖の位牌を置いてしまうと、上下の関係が逆になってしまいます。

各宗派・地域により仏壇の飾り方は異なるので、最終的には菩提寺や仏壇屋さんにお聞きになって頂くとして、一般的には次のようになっています。
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1)仏飯器: ご飯を盛る器
2)過去帳:亡くなった方の法名や俗名を記録しておく帳面、見台 過去帳を置く台。
3)華鋲:樒の葉をさして香水としてお供えします。
4)供笥(くげ):真宗用の仏具でお供え物を乗せる台。
5)高杯:真宗ではおもに果物をお供えする供物台。他宗ではお菓子も含める。
6)香炉と香炉台:最近では使用することが少ないようです。
7)ロウソク立 
8)花瓶
9)瓔珞:本尊前を飾る道具。
10)電気燈籠:本尊や内陣を明るく照らすためのもの。
11)線香立:真宗では線香を適当な長さにきって横に寝かせます。他宗は線香を立てます。
12)御文章箱:蓮如上人の著した御文章本を納める箱。真宗のみ使用。
13)焼香セット:焼香入れと焼香を炊くところを一つにまとめたもの。
14)鈴(りん(きん)):お経を読むときに使用。
15)戸帳
16)電気ロウソク
17)打敷:金襴製の三角の布。行事の時に使用。
18)金欄座布団:仏事用の座布団。
19)イグサ座布団:夏の仏事用座布団。
20)切手盆:お布施などを置くお盆です。
21)輪灯:油を入れ火を灯し仏壇内を明るくする灯火具。
22)経卓:本来は経本を載せる台です。
23)献茶セット:ご本尊、ご先祖さまに捧げる献茶です。
24)ロウソク消し
25)ロウソク線香入 
26)常花:現世にありながら清く美しくいきるべしとして金蓮華を飾ります
27)位牌
28)仏膳椀:禅宗や真言宗等で使用。
29)段盛:団子、お菓子等のお供えを盛る台
30)鉦鋙(鉦吾):称名の際にT字型の撞木(しゅもく)で叩きます。
31)木魚:読経の際、調子をとるために叩きます。

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法要までに大変だったこと

「お葬式から四十九日の法要までで大変だったことは何ですか?」との調査に対して、次のような回答がありました。

  1位 「葬儀・法要関係」     34%
    2位 「忌明けの御礼関係」 11%
    3位 「心身の疲れ」         9%
    4位 「弔問客関係」         8%
    5位 「費用」              6%

1位は 「葬儀・法要関係」が大変だったとの回答でした。「葬儀の準備」「食事の支度」「親族・関係者への連絡」などは、すぐにやらないといけないことが多くあり、それを一気に準備する必要があるためです。

2位は 「忌明けの御礼関係」でした。「お葬式が終わったあとの香典返しに時間がかかりました。住所を調べるのに時間のかかったものがあって大変でした」というものが代表的な意見です。

3位 は「心身の疲れ」でした。精神的な辛さに加えて、睡眠不足が重なる人も多いようです。

4位は「弔問客関係」でした。葬儀には多くの人が訪れ、その対応に苦心するようです。対策としては、親戚の中で年齢が近い人や気心が知れた兄弟姉妹を中心に、冠婚葬祭の機会には積極的に協力しあうことです。

5位の「費用」に関しては、お墓を建てるところから費用が必要になったという人や葬儀社の言いなりで費用がかさんだ、お布施(お寺へのお礼)が高かったなどがあります。

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忌明け

 四十九日がすぎると、忌明けとなり、次のことを行います。

1.葬儀のとき以来、閉じてあった仏壇の扉を開け、簡単に掃除をする。

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2.葬儀の時(神棚)にはった紙をはがします。
  故人の霊を祭ることに専念するため、神棚の扉を閉め、白い紙を張って封印する「神棚封じ」をはがします。
3.白木の位牌を菩提寺に納め、遺影は仏壇にしまうか仏壇の外に飾ります。

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四十九日法要当日

(当日の流れ)
 法要当日の流れは、葬儀と違って進め方にはっきりとした決まりはありませんが、ここでは、代表的な例をあげてみました。

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(当日の持ち物)
 菩提寺の場合は、お寺に持っていくものがないか、確認してください。

一般的には、以下の持ち物をお忘れなく
・位牌(白木、黒塗りの本位牌)
・写真(葬儀で使った大きいもの)
・お花(お寺の本堂に供えるものと、お墓用で二対)
・お骨(四十九日法要で納骨する場合)
・お供物(菓子、果物) 
・お布施

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香典返し

(香典返しとは)
  本来、香典は霊前に供えるものであるために香典返しは必要のないものなのですが、現在の香典返しは感謝の気持ちを込める意味も含めて品物に挨拶状を添えて送る事が通例となっています。
 香典返しは従来のしきたりでは半返しといって、香典を頂いた額の半分くらいを四十九日にお返しするのが一般的です。
 芳名録などと一緒に香典金額リストもきちんと管理しておくと香典返しをする時に非常に便利なので、頂いた金額ごとに整理しておきましょう。
 香典返しをする場合、四十九日法要に合わせ準備します。

(香典返しのマナー)
・香典返しは一般的に忌明けとなる四十九日に行います。
・香典返しの金額の目安としては、一般的に半返しが多いようですが、一家の家計を支えていた方が無くなった場合は3~4割程度でも良いとされています。
・香典返し品は、お茶・お菓子・のり・砂糖・タオル・寝具・石鹸・食器などが贈られます。最近は香典返しにカタログギフトをお使いになる方も多いようです。
・香典返しの品には必ず会葬御礼と忌明けの報告を兼ねた挨拶状を添えるようにしましょう。
・即日返しと言って、葬儀の当日または通夜に受付でお返しすることもあります。これは弔問にきて頂いた方全てに香典の額は関係なく同一の物をお返しします。

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法事にかかる費用

 法事にかかる費用は、法事の規模によって異なりますが、あらかじめ目安を立てておいたほうがよいでしょう。

1. 会場費・会食費(お斎(とき)の飲食代)
 食事代・・・・・・4,000円~10,000円ぐらいがと幅が広いです。平均をとって7000円ぐらいとしてみます。
 飲み物代・・・・・・飲む人と、ぜんぜん飲まない人で差がつくと思いますが、1000円から2000円ぐらいをみておきます。

2. 御布施
   御布施がその人の社会的地位とか資産に応じて違いはあります。実際には、どれくらい包むのか、はじめてのことで戸惑ってしまうのではないでしょうか。お寺にくわしい檀家や親戚に聞くか、お寺に直接、相談するとよいでしょう。お寺で言ってくれない場合、お葬式の際にお包みした金額の1割程度をお包みするといいと言われています。
   表書きは、「御布施」とし、「御経料」とか「御礼」とは書きません。
   菩提寺の客間を使う場合は、お茶代として別に5千円~1万円程度を用意します。

3. 引き出物
   家族1個です。お菓子の詰め合わせなんかが多いです。1家族 2,000円~5,000円です。   

4. その他(案内状の印刷代、送迎の車代)
 住職に自宅や墓地まで出向いてもらった場合、送迎の有無にかかわらず、渡します。 5千円から1万円くらいです。
 お斎に住職が欠席したとき、住職にお膳料を渡します。  ひとり1万円程度で、 ふたりに来てもらった場合はひとりずつに渡します。

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卒塔婆とは?

 法要の時、施主や参列者がお墓に卒塔婆(そとうば)を立てることがあります。
 卒塔婆は梵語(ぼんご=サンスクリット語)で塔を意味します。弟子がお釈迦さまの遺骨を分骨して、塔を建てて供養したのが縁起とされています。
 故人の追善供養のための白木板の塔婆は、住職にお経をあげていただき、お墓の後ろの塔婆立てに建てます。 

 塔婆には、故人の戒名や供養の年月日、施主の名前などを書きますので、あらかじめ住職に依頼しておくことが必要です。お礼は「御塔婆料」といって、お寺によって金額が決まっている場合が多いので、直接たずねるとよいでしょう。

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四十九日法要準備

1.菩提寺の住職と相談して日取りを決める
  四十九日法要は菩提寺や自宅で執り行います。その際、僧侶にお経をあげてもらいます。本来的には、死後四十九日目にやるものですが、現代は皆さん忙しいので、厳密の四十九日ではなく、皆さんが集まりやすい本来の四十九日より前の土、日曜日に行うこと多いです(弔事前倒し)。
  菩提寺によっては、予定した日にいくつも法事が予約されている場合もありますので、早めに連絡します。
 四十九日法要には、墓に卒塔婆を建てるので、その旨も僧侶と相談するといいでしょう。

2. 法要の後の会食(お斎(とき))の場所を決め、案内状を送る。
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 少人数の場合は電話などで出欠を確認する場合もあります

3. 会食(お斎(とき))の料理、席順を決める。
 お斎は精進料理がよいとされていますが、いまは別にこだわることはありません。
 法要を行った会場でお斎をとる場合は、僧侶をお招きし、正客とします。正客である僧侶が仏壇を背に座ります。それ以外の会場で行う場合は、僧侶を中心に、参会者一同は適宜着席します。とくに席次にこだわる必要はありません〈僧侶が出席しないときは適宜、着席〉。施主・遺族は末席に座ります。

4. 引き出物の用意をする。
 参列者へのお礼の引き出物を準備します。49日にも皆さんお香典を持ってくるので、49日にいただくお香典返しですね。3000円から5000円ぐらいが一般的なようです。
包装(水引き)はギフト屋さんまたは、デパートで法事用ということで頼みましょう。少しだけ数を多くとっておくほうが安心です。

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管理料

  公営墓地、民営墓地では管理料が徴収されることがあります。管理料は、 墓地の通路・樹木の清掃や維持するために支払う費用です。
 

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 一般的に管理料は、納骨や墓石の設置がすんでいなかったとしても支払う義務があるようです。管理料の支払い方法は、1年ごと、5年分を一括など霊園によって異なるので確認しておくことが必要です。

   管理費の未払いが続いた場合、永代使用権が取り消されることもあります。永代使用権が取り消されると、お墓を更地にして遺骨を納骨堂に移すなど、各墓地の使用規定に従って措置が行われます。

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墓石

 墓石は、100万円以下のお墓から1,000万円を超える非常に高価なお墓まで、選択の幅が非常に広い特徴をもっています。 
 お墓を建てる場合の費用の目安は次のとおりです。

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 お墓の価格幅が出るのは、次の4つのポイントに違いがあるからです。

・石の種類
お墓に使用される石の種類は、国産の石で、50種類以上、外国産の石で、100種類以上もあります。さらに、外国産の石では主に、中国産、インド産、南アフリカ産などなどの石が墓石として使用されています。

・墓石の使用量
石の使用量が増えれば、比例して、値段も高価になります。

・墓石の加工費
手の込んだデザインにすると、費用負担が大きくなる傾向にあります

・施工費
 お墓を運搬する距離、道幅、お墓を建てる区画の周辺の状況により、施工費が変わります。

 お墓は完全受注生産品なので、2ヶ月前後の日数がかかるそうです。四十九日に間に合わせる場合、それに間に合うか石材店に聞いてみましょう。

 お墓を建てる際は、石材店に見積もりを出してもらい、わからないことがあればすぐに確認しましょう。後から支払わなければならないものがあるのかどうかもきちんと確かめておきます。

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永代使用料

お墓の費用は大きく分けて「永代使用料」「墓石の価格」「管理費」の三つに分かれます。

(永代使用料)
 お墓を建てる際にまず必要になるのが、場所を確保することです。ただ、土地を所有するのではなく、土地の使用権を取得することですので、転貸したり転売することは出来ません。
 よく「墓地を買う」と、いいますが、正しくありません。一般の不動産と違って、所有・売買はできません。
 永代使用というと無縁になってもは使用ができると思われがちですが、無縁になると墓地の運営者に戻されます。

 なお、東京近郊の永代使用料の相場は次のようになっています。

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<参考>
「墓地使用権とは、先祖の霊を安置するという宗教的意識を基礎としつつ、神聖かつ宗教的礼拝の用に供するための祭祀財産である墳墓を所有するために設定されるものである。」
「墳墓所有権は、無縁とならない限り原則として永久的に承継されるもので、対世的支配権である(物権的)。」(昭和59年、福岡高裁)

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墓地

 遺骨を埋葬する墓地は勝手につくれません。都道府県知事の許可を受けた区域に墓地がつくられています。墓地を運営する団体により、公営墓地、寺院墓地、民営墓地の3種類があります。

 公営墓地は市町村などの地方自治体が設けるもので、使用者を公募で募集します。
 寺院墓地は、寺院が檀家のために寺院の敷地内に設けるものですから、その寺院の檀家になることが前提となります。
 民営墓地は、宗教法人や財団法人が運営するもので、多くの場合、広い敷地が公園のように整備されています。
 それぞれのメリット・デメリットを表にすると、次のようになります。

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納骨

 火葬にしたお骨をいったん自宅に安置し、初七日から四十九日までの七日目ごとの法要のうちで、都合のよい日に納骨します。一番多いのが四十九日です。
 しかし、葬儀のため遠くから肉親や近親者が出向いてきたときなどには、火葬が終ったらすぐに墓地に埋骨することもあります。 また火葬が終ったらその夜だけ自宅で法要し、翌日には寺の納骨堂に預けて毎日の供養を依頼し、三十五日か四十九日に埋骨することもあります。
   お墓の手配が間に合わない場合は、百カ日、一周忌などの法要に合わせてお墓を手配し納骨します。

 なお、納骨するときに埋葬許可証が必要ですが、通常、火葬場で骨壺に埋葬許可証を入れてくれます。喪主がお骨を僧侶に渡せば、僧侶が確認してくれます。

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納骨までのまつり方

 火葬後お骨を自宅に安置してある間は、朝夕供養をします。遺影の前に位牌を置き、樒、線香、ろうそくなどを飾り、いただいた菓子や果物、故人の好物などを供えます。水は毎日供えます。
 四十九日(宗旨によっては三十五日)までは弔問客も多いものです。この間、いつ弔問客があってもいいよう、弔問客をお通しできるようにしておきます。

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位牌の準備

  葬儀の際の位牌は、白木でした。この白木の位牌は、葬儀の際の仮の位牌です。

  四十九日までに仏壇屋に依頼し、漆塗りの本位牌に作り替えます。
仏壇屋によっては、戒名を入れるのに10日位かかることもあります。早めに依頼して下さい。 

  四十九日の法要のときに、白木の位牌から黒塗りの位牌に魂を移します。
  白木の位牌は、四十九日の法要の時に菩提寺に納めます。

 

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      白木の位牌      本位牌

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四十九日 とは?

 宗旨によって考え方は様々ですが、次のように理解されています。
    
   経典によると、この世に生まれた瞬間を『生有』、生きている間を『本有』、死の瞬間を『死有』と呼び、次の世に生まれ変わるまでの期間(四十九日間)を『中有』(『中陰』)と呼びます。
   中陰の四十九日間は、故人にとって行き先が決まる大切な期間で、行き先は 六道(天上界・人間界・餓鬼界・畜生界・修羅界・地獄界)です。
 
 なお、四十九日のことを七七日と記載するのは初七日からはじまり、七日×七週ということからです。 

 

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 初七日法要は、最近では、火葬場から戻ってすぐに精進上げと同時に営まれるケースが多いようです。
 二七日から六七日にかけての七日毎の法要は、家に住職を迎え読経してもらいます。特に人は呼ばず内輪だけで営みます。忙しくて留守がちということで省略するケースも多いです。

  故人が成仏できるように、生きているものが力を貸してあげるよう追善供養すなわち法事を行います。追善供養には、七日ごとに四十九日までの忌日法要 一周忌・十三回忌などの 年回法要があり いずれも 故人の冥福を祈るためのものです。

  喪に服していた家族は49日を終えてから日常生活に戻ることになります。

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