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2008年11月

法要までに大変だったこと

「お葬式から四十九日の法要までで大変だったことは何ですか?」との調査に対して、次のような回答がありました。

  1位 「葬儀・法要関係」     34%
    2位 「忌明けの御礼関係」 11%
    3位 「心身の疲れ」         9%
    4位 「弔問客関係」         8%
    5位 「費用」              6%

1位は 「葬儀・法要関係」が大変だったとの回答でした。「葬儀の準備」「食事の支度」「親族・関係者への連絡」などは、すぐにやらないといけないことが多くあり、それを一気に準備する必要があるためです。

2位は 「忌明けの御礼関係」でした。「お葬式が終わったあとの香典返しに時間がかかりました。住所を調べるのに時間のかかったものがあって大変でした」というものが代表的な意見です。

3位 は「心身の疲れ」でした。精神的な辛さに加えて、睡眠不足が重なる人も多いようです。

4位は「弔問客関係」でした。葬儀には多くの人が訪れ、その対応に苦心するようです。対策としては、親戚の中で年齢が近い人や気心が知れた兄弟姉妹を中心に、冠婚葬祭の機会には積極的に協力しあうことです。

5位の「費用」に関しては、お墓を建てるところから費用が必要になったという人や葬儀社の言いなりで費用がかさんだ、お布施(お寺へのお礼)が高かったなどがあります。

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忌明け

 四十九日がすぎると、忌明けとなり、次のことを行います。

1.葬儀のとき以来、閉じてあった仏壇の扉を開け、簡単に掃除をする。

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2.葬儀の時(神棚)にはった紙をはがします。
  故人の霊を祭ることに専念するため、神棚の扉を閉め、白い紙を張って封印する「神棚封じ」をはがします。
3.白木の位牌を菩提寺に納め、遺影は仏壇にしまうか仏壇の外に飾ります。

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四十九日法要当日

(当日の流れ)
 法要当日の流れは、葬儀と違って進め方にはっきりとした決まりはありませんが、ここでは、代表的な例をあげてみました。

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(当日の持ち物)
 菩提寺の場合は、お寺に持っていくものがないか、確認してください。

一般的には、以下の持ち物をお忘れなく
・位牌(白木、黒塗りの本位牌)
・写真(葬儀で使った大きいもの)
・お花(お寺の本堂に供えるものと、お墓用で二対)
・お骨(四十九日法要で納骨する場合)
・お供物(菓子、果物) 
・お布施

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香典返し

(香典返しとは)
  本来、香典は霊前に供えるものであるために香典返しは必要のないものなのですが、現在の香典返しは感謝の気持ちを込める意味も含めて品物に挨拶状を添えて送る事が通例となっています。
 香典返しは従来のしきたりでは半返しといって、香典を頂いた額の半分くらいを四十九日にお返しするのが一般的です。
 芳名録などと一緒に香典金額リストもきちんと管理しておくと香典返しをする時に非常に便利なので、頂いた金額ごとに整理しておきましょう。
 香典返しをする場合、四十九日法要に合わせ準備します。

(香典返しのマナー)
・香典返しは一般的に忌明けとなる四十九日に行います。
・香典返しの金額の目安としては、一般的に半返しが多いようですが、一家の家計を支えていた方が無くなった場合は3~4割程度でも良いとされています。
・香典返し品は、お茶・お菓子・のり・砂糖・タオル・寝具・石鹸・食器などが贈られます。最近は香典返しにカタログギフトをお使いになる方も多いようです。
・香典返しの品には必ず会葬御礼と忌明けの報告を兼ねた挨拶状を添えるようにしましょう。
・即日返しと言って、葬儀の当日または通夜に受付でお返しすることもあります。これは弔問にきて頂いた方全てに香典の額は関係なく同一の物をお返しします。

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法事にかかる費用

 法事にかかる費用は、法事の規模によって異なりますが、あらかじめ目安を立てておいたほうがよいでしょう。

1. 会場費・会食費(お斎(とき)の飲食代)
 食事代・・・・・・4,000円~10,000円ぐらいがと幅が広いです。平均をとって7000円ぐらいとしてみます。
 飲み物代・・・・・・飲む人と、ぜんぜん飲まない人で差がつくと思いますが、1000円から2000円ぐらいをみておきます。

2. 御布施
   御布施がその人の社会的地位とか資産に応じて違いはあります。実際には、どれくらい包むのか、はじめてのことで戸惑ってしまうのではないでしょうか。お寺にくわしい檀家や親戚に聞くか、お寺に直接、相談するとよいでしょう。お寺で言ってくれない場合、お葬式の際にお包みした金額の1割程度をお包みするといいと言われています。
   表書きは、「御布施」とし、「御経料」とか「御礼」とは書きません。
   菩提寺の客間を使う場合は、お茶代として別に5千円~1万円程度を用意します。

3. 引き出物
   家族1個です。お菓子の詰め合わせなんかが多いです。1家族 2,000円~5,000円です。   

4. その他(案内状の印刷代、送迎の車代)
 住職に自宅や墓地まで出向いてもらった場合、送迎の有無にかかわらず、渡します。 5千円から1万円くらいです。
 お斎に住職が欠席したとき、住職にお膳料を渡します。  ひとり1万円程度で、 ふたりに来てもらった場合はひとりずつに渡します。

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卒塔婆とは?

 法要の時、施主や参列者がお墓に卒塔婆(そとうば)を立てることがあります。
 卒塔婆は梵語(ぼんご=サンスクリット語)で塔を意味します。弟子がお釈迦さまの遺骨を分骨して、塔を建てて供養したのが縁起とされています。
 故人の追善供養のための白木板の塔婆は、住職にお経をあげていただき、お墓の後ろの塔婆立てに建てます。 

 塔婆には、故人の戒名や供養の年月日、施主の名前などを書きますので、あらかじめ住職に依頼しておくことが必要です。お礼は「御塔婆料」といって、お寺によって金額が決まっている場合が多いので、直接たずねるとよいでしょう。

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四十九日法要準備

1.菩提寺の住職と相談して日取りを決める
  四十九日法要は菩提寺や自宅で執り行います。その際、僧侶にお経をあげてもらいます。本来的には、死後四十九日目にやるものですが、現代は皆さん忙しいので、厳密の四十九日ではなく、皆さんが集まりやすい本来の四十九日より前の土、日曜日に行うこと多いです(弔事前倒し)。
  菩提寺によっては、予定した日にいくつも法事が予約されている場合もありますので、早めに連絡します。
 四十九日法要には、墓に卒塔婆を建てるので、その旨も僧侶と相談するといいでしょう。

2. 法要の後の会食(お斎(とき))の場所を決め、案内状を送る。
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 少人数の場合は電話などで出欠を確認する場合もあります

3. 会食(お斎(とき))の料理、席順を決める。
 お斎は精進料理がよいとされていますが、いまは別にこだわることはありません。
 法要を行った会場でお斎をとる場合は、僧侶をお招きし、正客とします。正客である僧侶が仏壇を背に座ります。それ以外の会場で行う場合は、僧侶を中心に、参会者一同は適宜着席します。とくに席次にこだわる必要はありません〈僧侶が出席しないときは適宜、着席〉。施主・遺族は末席に座ります。

4. 引き出物の用意をする。
 参列者へのお礼の引き出物を準備します。49日にも皆さんお香典を持ってくるので、49日にいただくお香典返しですね。3000円から5000円ぐらいが一般的なようです。
包装(水引き)はギフト屋さんまたは、デパートで法事用ということで頼みましょう。少しだけ数を多くとっておくほうが安心です。

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管理料

  公営墓地、民営墓地では管理料が徴収されることがあります。管理料は、 墓地の通路・樹木の清掃や維持するために支払う費用です。
 

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 一般的に管理料は、納骨や墓石の設置がすんでいなかったとしても支払う義務があるようです。管理料の支払い方法は、1年ごと、5年分を一括など霊園によって異なるので確認しておくことが必要です。

   管理費の未払いが続いた場合、永代使用権が取り消されることもあります。永代使用権が取り消されると、お墓を更地にして遺骨を納骨堂に移すなど、各墓地の使用規定に従って措置が行われます。

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墓石

 墓石は、100万円以下のお墓から1,000万円を超える非常に高価なお墓まで、選択の幅が非常に広い特徴をもっています。 
 お墓を建てる場合の費用の目安は次のとおりです。

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 お墓の価格幅が出るのは、次の4つのポイントに違いがあるからです。

・石の種類
お墓に使用される石の種類は、国産の石で、50種類以上、外国産の石で、100種類以上もあります。さらに、外国産の石では主に、中国産、インド産、南アフリカ産などなどの石が墓石として使用されています。

・墓石の使用量
石の使用量が増えれば、比例して、値段も高価になります。

・墓石の加工費
手の込んだデザインにすると、費用負担が大きくなる傾向にあります

・施工費
 お墓を運搬する距離、道幅、お墓を建てる区画の周辺の状況により、施工費が変わります。

 お墓は完全受注生産品なので、2ヶ月前後の日数がかかるそうです。四十九日に間に合わせる場合、それに間に合うか石材店に聞いてみましょう。

 お墓を建てる際は、石材店に見積もりを出してもらい、わからないことがあればすぐに確認しましょう。後から支払わなければならないものがあるのかどうかもきちんと確かめておきます。

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永代使用料

お墓の費用は大きく分けて「永代使用料」「墓石の価格」「管理費」の三つに分かれます。

(永代使用料)
 お墓を建てる際にまず必要になるのが、場所を確保することです。ただ、土地を所有するのではなく、土地の使用権を取得することですので、転貸したり転売することは出来ません。
 よく「墓地を買う」と、いいますが、正しくありません。一般の不動産と違って、所有・売買はできません。
 永代使用というと無縁になってもは使用ができると思われがちですが、無縁になると墓地の運営者に戻されます。

 なお、東京近郊の永代使用料の相場は次のようになっています。

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<参考>
「墓地使用権とは、先祖の霊を安置するという宗教的意識を基礎としつつ、神聖かつ宗教的礼拝の用に供するための祭祀財産である墳墓を所有するために設定されるものである。」
「墳墓所有権は、無縁とならない限り原則として永久的に承継されるもので、対世的支配権である(物権的)。」(昭和59年、福岡高裁)

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墓地

 遺骨を埋葬する墓地は勝手につくれません。都道府県知事の許可を受けた区域に墓地がつくられています。墓地を運営する団体により、公営墓地、寺院墓地、民営墓地の3種類があります。

 公営墓地は市町村などの地方自治体が設けるもので、使用者を公募で募集します。
 寺院墓地は、寺院が檀家のために寺院の敷地内に設けるものですから、その寺院の檀家になることが前提となります。
 民営墓地は、宗教法人や財団法人が運営するもので、多くの場合、広い敷地が公園のように整備されています。
 それぞれのメリット・デメリットを表にすると、次のようになります。

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納骨

 火葬にしたお骨をいったん自宅に安置し、初七日から四十九日までの七日目ごとの法要のうちで、都合のよい日に納骨します。一番多いのが四十九日です。
 しかし、葬儀のため遠くから肉親や近親者が出向いてきたときなどには、火葬が終ったらすぐに墓地に埋骨することもあります。 また火葬が終ったらその夜だけ自宅で法要し、翌日には寺の納骨堂に預けて毎日の供養を依頼し、三十五日か四十九日に埋骨することもあります。
   お墓の手配が間に合わない場合は、百カ日、一周忌などの法要に合わせてお墓を手配し納骨します。

 なお、納骨するときに埋葬許可証が必要ですが、通常、火葬場で骨壺に埋葬許可証を入れてくれます。喪主がお骨を僧侶に渡せば、僧侶が確認してくれます。

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納骨までのまつり方

 火葬後お骨を自宅に安置してある間は、朝夕供養をします。遺影の前に位牌を置き、樒、線香、ろうそくなどを飾り、いただいた菓子や果物、故人の好物などを供えます。水は毎日供えます。
 四十九日(宗旨によっては三十五日)までは弔問客も多いものです。この間、いつ弔問客があってもいいよう、弔問客をお通しできるようにしておきます。

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位牌の準備

  葬儀の際の位牌は、白木でした。この白木の位牌は、葬儀の際の仮の位牌です。

  四十九日までに仏壇屋に依頼し、漆塗りの本位牌に作り替えます。
仏壇屋によっては、戒名を入れるのに10日位かかることもあります。早めに依頼して下さい。 

  四十九日の法要のときに、白木の位牌から黒塗りの位牌に魂を移します。
  白木の位牌は、四十九日の法要の時に菩提寺に納めます。

 

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      白木の位牌      本位牌

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四十九日 とは?

 宗旨によって考え方は様々ですが、次のように理解されています。
    
   経典によると、この世に生まれた瞬間を『生有』、生きている間を『本有』、死の瞬間を『死有』と呼び、次の世に生まれ変わるまでの期間(四十九日間)を『中有』(『中陰』)と呼びます。
   中陰の四十九日間は、故人にとって行き先が決まる大切な期間で、行き先は 六道(天上界・人間界・餓鬼界・畜生界・修羅界・地獄界)です。
 
 なお、四十九日のことを七七日と記載するのは初七日からはじまり、七日×七週ということからです。 

 

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 初七日法要は、最近では、火葬場から戻ってすぐに精進上げと同時に営まれるケースが多いようです。
 二七日から六七日にかけての七日毎の法要は、家に住職を迎え読経してもらいます。特に人は呼ばず内輪だけで営みます。忙しくて留守がちということで省略するケースも多いです。

  故人が成仏できるように、生きているものが力を貸してあげるよう追善供養すなわち法事を行います。追善供養には、七日ごとに四十九日までの忌日法要 一周忌・十三回忌などの 年回法要があり いずれも 故人の冥福を祈るためのものです。

  喪に服していた家族は49日を終えてから日常生活に戻ることになります。

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領収書の保管

  葬儀は、短期間で多額のお金が動きます。日常生活では、支出の都度、明細を付けることができますが、葬儀は慌ただしく事が進むため、明細を細かく付けておくことは難しいです。
 

しかし、葬儀費用のうち、一定のものは、相続税計算のために必要ですので、領収書、明細を取っておきて下さい。

・葬儀費・・・・・・葬儀社の請求書、明細書
・僧侶への布施・・・・・・寺院によって領収書をくれる場合もあるし、くれない場合もあります。
 くれない場合は、無理に領収書をもらわなくてもいいです。布施の金額をメモしておけばいいです。

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年金・給付金のまとめ

 年金の制度は、少々、複雑です。そこで下の表にまとめてみました。どの年金を受けられるかは、(1)死亡した人がどの年金保険者でだったか、(2)遺族は誰と誰で、年齢はいくつかで、決まってきます。

  例えば、死亡した人が国民年金被保険者で、妻と子(18才未満)であれば、遺族基礎年金になります。死亡した人が厚生年金に加入していて、妻と子(18才未満)であれば、遺族基礎年金+遺族厚生年金を受けられます。 

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厚生年金の手続き

先に、国民年金加入者が亡くなった場合を見ました。では、さらに多くのサラリーマンが加入している厚生年金を見てみましょう。

【遺族厚生年金】
1.受給要件
 次のいずれかに該当している人が亡くなったときに支給されます。
 (1)厚生年金保険に加入中に亡くなったとき
 (2)厚生年金保険加入中の傷病で、初診日から5年以内に亡くなったとき
 (3)1級または2級の障害厚生年金を受給している人が亡くなったとき
 (4)老齢厚生年金を受ける権利のある人が亡くなったとき

2.遺族の範囲
 死亡当時、亡くなった人によって生計を維持されていた次の遺族が対象となります。
   1. 妻
   2. 18歳の年度末までの子か20歳で1・2級の障害のある子で婚姻していない子
   3. 55歳以上の夫
   4. 55歳以上の父母
   5. 18歳の年度末までの孫か20歳未満で1・2級の障害のある孫で婚姻していない孫
   6. 55歳以上の祖父母
      また、受給の順位は配偶者と子、父母、孫、祖父母の順となります。

3.支給金額
   夫が将来もらえる予定だった老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3に相当する額です。  

4.手続き
  社会保険事務所に申請書を提出します。手続に必要なものは、厚生年金手帳、死亡診断書、除籍謄本、住民票、印鑑などです。

 故人が死亡してから5年以内に手続きが必要です。

・中高齢寡婦加算
 子供のいない妻や子が18歳になると、遺族基礎年金は支給されません。そこで、遺族基礎年金をもらえない妻のために設けられたのが、遺族厚生年金の「中高齢寡婦加算」です。
 支給対象は、夫の死亡時に40歳以上で子供のいない妻、あるいは、遺族基礎年金が打ち切られる時点で40歳以上の妻です。
 支給期間は、妻が40歳になってから、自分の老齢基礎年金を受給できる65歳になるまでの間です。金額は年59万4,200円です。

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 会社員の夫をもつB子さん(32歳)。5歳と3歳のお子さんがいます。
 B子さんがもらえる遺族年金は一体どのように変化していくのでしょうか?
お子さんが高校を卒業すると、遺族基礎年金は打ち切りになり、遺族厚生年金+中高齢寡婦加算が支給されます。
 妻が65歳に達したとき、中高齢寡婦加算は打ち切りとなりますが、自分自身の老齢基礎年金が受けられます。

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国民年金の手続き

    家計の大黒柱に万が一のことがあった際に支給される遺族年金。基本的に死亡時の加入制度が国民年金なら「遺族基礎年金」が、厚生年金なら「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」を受け取ることになります。

【遺族基礎年金】(国民年金)

1.受給要件
 次のいずれかに該当している人が亡くなったときに支給されます。
 (1)国民年金に加入中の人
 (2)加入をやめた後でも60歳以上65歳未満で日本国内に住んでいる人
 (3)老齢基礎年金を受けている人
 (4)老齢基礎年金の受給資格期間(25年)を満たしている人

 ただし、(1)(2)の人は一定の保険料納付要件を満たしていなければなりません。
 ●死亡日の属する月の前々月までの全加入期間のうち、保険料を3分の2以上納めていること(免除期間、学生納付特例期間を含む)
 ●死亡日が平成28年4月1日前にあるときは、死亡日の前々月までの1年間に保険料の滞納がないこと

2.遺族の範囲
 亡くなった人によって生計を維持されていた子のある妻、または子が受けられます。
 ※子とは、18歳になる年度の末日までの間にある子、または20歳未満で1・2級の障害の状態にある子をいいます。
 
3.遺族基礎年金の年金額
(1)妻が受ける年金の額
  基本額に子の加算額を加えた額です。
  基本額 792,100円(平成20年度年金額)
  子の加算額は、1人目と2人目の子はそれぞれ227,900円、3人目以降は1人につき75,900円です。

(2)子が受ける年金の額
   受給権のある子が1人のときは基本額、また子が2人以上のときは基本額に2人目以降の子の数に応じた加算額を加え、受給権のある子の数で割った額が1人あたりの額となります。

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4.遺族基礎年金が受けられないとき
 遺族年金の受給資格を満たさないと、全く、お金をもらえないかというと、そうではありません。
 

次のような制度もあるので、役所の国民年金課に問い合わせてください。

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5.手続き
  社会保険事務所に申請書を提出します。手続に必要なものは、国民年金手帳、死亡診断書、除籍謄本、住民票、印鑑などです。

 故人が死亡してから5年以内に手続きが必要です。

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高額療養費

 長期入院後死亡した場合、医療費の自己負担額が高額となります。そのため家計の負担を軽減できるように、一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分が払い戻される高額療養費制度があります。

 ただし、保険外併用療養費の差額部分や入院時食事療養費、入院時生活療養費の自己負担額は対象になりません。 

 被保険者、被扶養者ともに1人1か月の自己負担限度額は所得に応じて、次の計算式により算出されます。

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  高額療養費の請求は、医療費の領収書のコピー、印鑑、健康保険証を持参して、役所の窓口に行きます。その後の手続は係が教えてくれます。


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生命保険金の受取り

 故人が生命保険に加入していれば、生命保険の請求を生命保険会社に請求します。生命保険会社に電話で請求すれば、支払請求のための必要書類を送ってくれます。ただ、生命保険会社は請求人による支払請求がなければ、生命保険金は支払われないので注意しましょう。

 必要書類は各保険会社により異なるので、一概には言えませんが、次のケースが多いです。
・申請書
・生命保険証
・生命保険会社所定の死亡診断書(先の死亡診断書ではダメなことがある)
・住民除票
・印鑑証明書
・契約時の印鑑
・戸籍謄本(故人の誕生から死亡までのもの)

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 保険金は次のように、被保険者が誰かでかかる税が異なります。死亡保険金を請求する際、生命保険会社へ保険証を提出しますが、その前に保険証をコピーしておくと、後日の税務申告の時に役立ちます。

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銀行預金の凍結

【公共料金の支払い】
 多くの家庭で、公共料金の自動引き落とし等で銀行・信用金庫など、金融機関を使っています。金融機関は、預金者の死亡を知った時点から、預金口座を停止する義務があるので、口座は凍結されます。というのは、故人の預貯金は死亡の時から遺産として相続の対象となるからです。 
  相続を初めて経験すると、金融機関で預金が凍結され、公共料金の支払いができないという経験をすることがあります。このようなことがないように、電気・ガス・水道・電話については、関連する営業所に早めに連絡しておきしょう。

【葬儀費用の支払い】
 葬儀後、2~3週間すると、葬儀社が請求書を持ってきます。この時、金融機関で口座が凍結されていると、葬儀社への支払いができない事態が生じます。葬儀の請求は100万円を越えることが多いですが、防犯対策上、自宅に100万円置いてある所は少ないです。
 しかし、この場合にも方法があります。金融機関は預金を凍結した後でも、葬儀費用については150万円まで引き出しに応じてくれます。金融機関によって必要な書類が異なるので、金融機関に問い合わせて下さい。

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葬祭費等の請求

 親族が亡くなり葬儀が終わると健康保険から埋葬料、生命保険金の請求、遺族年金の請求等、お金の受け取りに関することもします。

 大部分の人が、国民健康保険か健康保険(政府管掌健康保険、健康保険組合、共済組合など)に加入しています。葬儀をあげれば、国民健康保険または健康保険から、葬儀費の一部として葬祭費(国民健康保険の場合、自治体により「葬祭の給付」ともいう)、埋葬料(健康保険の場合)を支給してくれます。

【葬祭費】
 葬祭費は各自治体が支給するもので、3万から7万円の間で市町村により差があります。この手続は役所の国民健康保険課で行います。

 葬祭料の申請は、事前に役所の戸籍課に死亡届けが出されていることが前提ですが、葬祭費の請求は葬儀が終わってからのことが多いので、この前提は大部分の人が充足しています。
 なお、葬祭費は申告制なので、うっかり忘れないようにしましょう。もし、忘れていても、死後2年以内に申請すればいいので、そうあわてることもありません。

【埋葬料】
 埋葬料は健康保険が支給します。この埋葬料は標準報酬月額の1ヶ月分と決まっています。これは、大体、給料の1ヶ月分です。この手続は勤務先が加入している健康保険組合か社会保険事務所で行います。
  なお、埋葬料は申告制なので、うっかり忘れないようにしましょう。もし、忘れていても、死後2年以内に申請すればいいので、そうあわてることもありません。

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印鑑証明書等の必要書類

 役所や税務署で相続の手続をすると、住民票や印鑑証明書が必要になります。ここで、主な必要書類を示しておきましょう。

【印鑑証明書】
一般に実印と呼ばれるものです。相続では、実印が必要な場合が多いです。嫁いだ親族が実印を作っていなくて、不動産登記できないというケースもあるので、相続時には実印登録をしておきましょう。

 これは次のとき必要になります。
・不動産の名義変更するとき
・株券、債券の名義変更するとき
・銀行預金、郵便貯金の名義変更するとき
・自動車の名義変更するとき
・遺産分割協議書を作成するとき

【住民票】
 これは次のとき必要になります。
・遺族年金をもらうとき
・健康保険、国民健康保険から葬祭費をもらうとき
・不動産、自動車の名義変更するとき

【戸籍謄本】
 戸籍に登録されている全員のものです。相続で戸籍謄本を取る場合、(1)現在の戸籍だけでいいのか、(2)故人が誕生してから現在に至るまで全部とるのか、必要書類が異なります。
 戸籍謄本を普通に取ると、役所の戸籍係は(1)を作成してくれます。(2)については、説明が要ります。亡くなった人(既婚者)の旧姓は田中で、旧本籍は愛知県豊田市で、東京都台東区に嫁いだため、結婚後、佐藤に改姓し、本籍地は東京都台東区になったとします。誕生してから死亡するまでの戸籍をとってくれと言われた場合、この人の場合、結婚するまでの戸籍謄本を愛知県豊田市で取り(郵送してもらいます)及び結婚後の戸籍謄本を東京都台東区でとります(出向きます)。
 相続では(2)の故人が誕生してから現在に至るまで全部とることがあるので、提出先がどちらを要求しているのか、よく聞いてください。

 戸籍謄本は次のとき必要になります。
・相続税を申告するとき
・遺族年金をもらうとき
・郵便局の簡易保険を受け取るとき
・電話、不動産の名義を変更するとき
・健康保険、国民健康保険から葬祭費をもらうとき

【戸籍抄本】
 戸籍に登録されている人のうち、特定の人だけを写したもの。

 これは次のとき必要になります。
・生命保険の死亡保険金を受け取るとき

 

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葬儀後2週間をめどに

葬儀後2週間というと、遺族は職場・学校等に復帰していますが、悲しみは全然癒えていません。そのような中でも、葬儀後する各種手続があります。

 

(故人の年金停止)

国民年金や厚生年金をもらっている人が亡くなると、この人の年金は停止になります。そのために、遺族は死後14日以内に役所か社会保険事務所へ行って、年金証書を添えて死亡届(失権届)や未支給請求書を提出します。

よく、この手続を忘れていることがありますが、後日、この手続が漏れていれば、本人の死後受け取った全ての金額を返還しければいけません。

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(保険証、免許証の返還)

 故人が健康保険証、自動車免許証、パスポート、クレジットカード、各種会員カード等を保有している場合、該当箇所へ返還する必要があります。クレジットカード、各種会員カードは、毎月会費が発生するものなので、手続が遅れると、会費が発生するので早めに停止しましょう。

 

健康保険証、自動車免許証、パスポートなどは、役所、警察等になりますが、死亡診断書・戸籍謄本・戸籍抄本等が必要になることもあるので、事前に何が必要なのか電話で聞いておきましょう。

 

死亡診断書・戸籍謄本・戸籍抄本は、提出先ごとに必要なものなので、結果的に何枚も用意することになります。

そこで、提出先・必要枚数を書いた次のような表を用意するといいでしょう。Image01


公共料金の名義変更)

 故人の死亡後は葬儀などで何かと忙しいとは思いますが、公共料金の引き落としの名義が故人である場合は、できるだけ早く名義変更を行いましょう。

電気、ガス、水道
各支払通知書の連絡先に電話で申し出る。

電話
NTT窓口で「加入承継・改称届書」を申し込む。死亡診断書、戸籍謄本、印鑑等が必要になります

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葬儀後直ぐに

 葬儀後直ぐにすることがあります。それは、事務引継ぎとあいさつです。


(事務引継ぎ)

 葬儀も一段落したところで、喪主は世話役の人から事務の引き継ぎを受けます。
 世話役から引き継ぐのは、会葬者名簿、供物や香典の控え、弔電や弔文のつづり、会計の精算、立替金の返済などです。 

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(あいさつ)

葬儀委員長をはじめ、故人の恩人や近所には、会葬礼状だけなく、直接あいさつに伺います。葬儀直後の挨拶回りには、なるべく喪服を着用します。23日後の場合は、地味な平服で挨拶に伺う方が自然です。
 このあいさつは、次のようなものでいいでしょう。

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  このあいさつは、昔から二人で回る習慣がありますが、最近では喪主が一人で出向くことも多くなっています。また、喪主が疲れている場合は、親族の誰かが代わっても失礼ではありません。

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葬儀が終わると

 親族が亡くなっても親戚・縁者・知人が、通夜・葬儀に駆けつけ、何かとバタバタしています。
 このような状態から「親族が亡くなった気がしない」と言う人もいます。これも特段、異常な現象ではないようです。

 しかし、葬儀が終わると、お見舞いに訪れる人も減り、寂しさを実感するようになるようです。本当に寂しく感じる時期は、このときなのかもしれません。

 葬儀後に49日法要、1周忌法要と、法要が続き、年数が経ち、悲しみが癒えていくのが普通ですので、時間をかけて、心の平安を保つようしましょう。  

 

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なぜ、葬儀から書くのか?

  筆者は、税理士なので、相続については遺産分割協議が整って、その後の税務について書けばいいのではないか? こういうご意見を頂きました。
  しかし、相続でもめるケースを見ると、親・兄弟が亡くなる前には、仲が良かった者同士が、葬儀を境に、不仲になってしまうこともあります。

 葬儀はそう頻繁に発生するものではありません。そのため、喪主の方が不慣れななか、葬儀準備をしているのに、親戚が「あの準備はまだか!」と言った一言が、不仲の原因になってしまった。親戚が会社を休んで、葬儀の準備を手伝っているのに、一言のあいさつもなかった。こういうことも、相続のトラブルの遠因になっていることがあります。 

 そのため、相続でのトラブルの遠因になる葬儀の仕方から、記述しています。喪主が、葬儀の仕方を少し知っていれば、心の余裕が少し出て、相手を考える余裕も生まれるのでは、と考えたからです。

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逆さごと

 現在は、通夜・葬儀は葬儀社が執り行うのが一般的なので、「逆さごと」 を知らない人が増えています。 古い家に嫁いで、葬儀をあげたが、「逆さごと」を知らないで、恥をかいたということも聞きます。
  儀式として古いのですが、説明しておきます。

   「逆さごと」は、日常生活と逆のことをすることです。たとえば、死者の着物のあわせを「左前」に着せる。枕元に屏風を逆に立てる「逆さ屏風」。湯灌の際などに水にお湯を注いでぬるくする「逆さ水」。死者のふとんを天地逆さにする「逆さ布団」。さらに納棺時には、足袋を右左逆にはかせたり、着物の裾を顔の方に、襟を足元に掛ける「逆さ着物」といった作法が残されています。

   これは、死を生者の領域から隔絶させるためであり、また死者の世界はこの世とは「あべこべ」になっていると考えられていたからです。

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火葬のマナー

 火葬にあたり、故人が好きだった物や故人ゆかりの品を棺に収めることがあります。 

 棺のなかに入れるものとして、頭陀袋、杖、経典、さらには生花や、タバコが好きだった場合は生前愛用したタバコなどがあります。女性の副葬品には櫛、カンザシなどがあります。

  しかし、以下の物は、棺に収めない方がいいと言われています。着色しやすいものを入れてしまったために、遺骨に青色や赤色の斑点がついてしまったでは、故人に申し訳がたちません。

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