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2008年10月

通夜・葬儀マナー

 葬家になることは、何度も経験することではないので、多くの人はどのような作法や礼儀があるのか、知りません。いざ身内に不幸があって、葬儀をとり行う立場になった際に必要となる礼儀やマナーを確認しましょう。

喪服

 一般の弔問客であれば略式の喪服でもかまわないですが、遺族や近親者、世話役代表(葬儀委員長)は、正式の喪服を着用します。スーツは、ダブルでもシングルでもかまいません。女性の場合、黒のワンピースかツーピース。和装なら黒の一つ紋の着物、帯やハンドバックなども黒の物を用います。アクセサリーは真珠がよいでしょう。

数珠
 数珠は、持っている場合左手首にかけるか、房を下にして左手で持ちます。合掌の時は次のようにするのが正式とされています。

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焼香
 通夜・葬儀では、僧侶の読経中に焼香をします。
 焼香回数は、真言宗では焼香3回、線香も3本立てます。真宗大谷派では焼香は2回、浄土真宗本願寺派では1回、線香は立てないで折って寝かせます。曹洞宗では焼香は2回、線香は1本です。浄土宗は特にこだわらないようです。
 念のため、自分の宗派の僧侶や寺院に正しい作法を確認するのがよいでしょう。

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香典

 香典金額は、故人との親しさの程度や土地の慣習、故人の社会的地位などによって違いますが、親戚関係では、両親が死亡したときは10万円、兄弟のときには3~5万円ぐらいです。近所づきあい程度の場合ですと、隣組などで一軒5,000円。親しい間柄で、最低5,000~10,000円が一般的でしょう。香典は地味な色の袱紗(ふくさ)に包むようにします。
 
 仏式の場合、四十九日までは「御霊前」、四十九日後は「御仏前」と記します。
 キリスト教の場合は、「御霊前」「御花料」と記します。
 神道の場合は、「御玉串料」「御榊料」と記します。

神棚封じ
 家の中に神棚が在れば、神棚の扉を閉め、半紙を神棚の正面に貼ります。49日まで行います。

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骨あげ
 骨あげは火葬場係員の指示によって行います。一般的に遺骨ははじめに歯を拾い、そのあとは足から順に拾って腕、腰、背、肋骨へと順に拾って最後に頭部を骨壷に入れるようにします。骨あげには、竹ばしを用い、二人一組になって一片ずつはさんで骨壷に納め一度拾ったら次の人に渡します。
 なお喉仏の骨は最後に故人と最も縁の深い二人が拾います。骨あげがすんだら、遺骨を納めた骨壷を白布の箱に納め、喪主が抱いて帰ります。

 

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葬儀で困ること

 葬儀で挨拶の文言はどう言っていいのか、困ります。サンプルを掲げておきますので、参考にして下さい。

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 もう少し長めの場合には、次を参考にアレンジしてください。

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葬儀・告別式

    葬儀告別式も葬儀社が滞りなく進めてくれます。 地域の習慣や風習によって大きく変わってきますが、次のようなスケジュールです。 Image0189

(初七日法要:亡くなられた日を含み7日目に行う法要の事をいいます。葬儀当日に、繰り上げ初七日法要を行うのが多くなりました。)
*1 挨拶のサンプルは、ここ

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 世話役代表は、心づけを用意します。心づけが必要なのは、霊柩車やマイクロバス、ハイヤーの運転手、火葬場の火夫、休憩所の係員などだが、葬儀当日は朝から日程に追われるので、前日に用意しておきます。

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通夜で困ること

 通夜は葬儀社が進行してくれるので、つつがなく進行します。しかし、喪主として困ることが二、三あります。
 それは、通夜終了後の挨拶や、通夜ぶるまいのマナーです。通夜での挨拶や通夜ぶるまいは、経験がないので、大部分の方が困っているようです。ただ、そう難しく考えず、当たり障りなくやれればいいやと、開き直っていた方がいいのかもしれません。

(通夜での挨拶)
 通夜での喪主挨拶は短く、次のようなものでいいいようです。

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(通夜ぶるまいでのマナー)

 通夜ぶるまいのマナーは日常生活と少し違ったところがあります。

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(挨拶例1)

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(挨拶例2)
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通夜

 通夜は、葬儀社がある程度主導してやってくれるので、それに任せておけばいいでしょう。

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通夜は、釈迦の入滅(亡くなったこと)後、悲しんだ弟子たちが遺体を守りながら夜通し説法を行ったという故事によっています。

そのため、古くは、夜通し、線香、ロウソクを絶やさず、通夜参列者は起きていました。しかし、最近では夜6時ごろから9時ごろまで一般の参列者を招き僧侶の読経も1回のみという形の『半通夜』にする場合が多いです。

最近は通夜、葬儀共に、寺院や葬儀専用ホールなどで行われることが多く、翌日の葬儀まで、近親者が夜通し付き添うのができなくなってきています。

 通夜も時代とともに変化し、地域の習慣や葬儀の規模、また宗教によっても大きく変わりますが、目安は次のようになります。

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通夜・葬儀の準備

 葬儀社と打ち合わせをしたら、通夜・葬儀の準備をします。この準備は次のことをします。

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(死亡届提出)
死亡確認後、意志から受け取った、死亡診断書と対になっている死亡届に必要事項を記入して、役所へ提出します。役所では、火葬許可証を発行してくれます。本籍地と現住所が異なるとき、2通必要な地域もあります。

古くは、死亡届も遺族が行っていましたが、今は、葬儀社が代行していますので、頼めばいいでしょう。

(葬儀連絡)
通夜・葬儀の日時、会場が決定したら、通夜・葬儀の連絡をします。親戚、故人の勤務先・関係先、遺族の勤務先・関係先、町内会・近所に連絡します。

 この際、聞き間違えがないように、次のことに注意します。
・連絡内容はメモして、間違えないようにする
・関係者からみた続柄、故人の氏名
・死亡日時
・通夜の日時、葬儀の日時、式場
・喪主の氏名(故人からみた続柄)

(弔辞の依頼)
弔辞をしない場合も多くなってきましたが、弔辞をお願いしたい方に依頼します。この際、故人の経歴書を添えると、依頼された方も、弔辞を書きやすくなります。また、依頼する方は多くても3名程度にします。

(役割分担の確認)
 通夜・葬儀では、色々な人の手伝いが必要になります。受付・会計・交通整理等の役割を果たす人がいるので、誰が何をやるか確認します。

(供花・供物の並べ順)
  通夜・葬儀では、供花・供物を頂きます。誰の供花・供物を目立つところに置くのか、葬儀社と打ち合わせます。

(葬儀の席次)
   祭壇に向かって右側が遺族や親族など血縁者の席で、左側が世話役の代表者や友人、知人というように座ります。 一般会葬者は到着順に詰めて座りますが、目上の人やより故人と親しかった人が来られたら席を譲ります。

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(弔電を読み上げる順序)
   読み上げる弔電の順序を決め、名前にはフリガナをふります。時間がない場合は代表的な弔電を2~3通読み上げ、 残りの方は名前だけを読み上げるようにしましょう。

 

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花輪の数

 ご遺族の中に、故人は生前、社会的地位が高かったので葬儀を華やかにしたいが、現役を退いて10年以上も経っているので、会社・団体で花輪を贈ってくれる本数が少なくなると心配する向きもあります。

 葬儀を華やかにやろうと思えば、葬儀場の規模にもよりますが、花輪は15から20位は必要です。現役を退いて10年以上経つと、会社関係者と付き合いが薄れるので、花輪が15から20集まらないことがあります。

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 あまり大っぴらには、言いにくいのですが、葬家の費用で、葬儀に来そうもない遠方の知人、縁者の名前で花輪を葬儀屋に注文するという方法もあります。花輪を贈った人が故人と、どういう知人関係か葬儀参列者は知りませんので、こういう方法も一つのやり方です。

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宗派

  うちは、仏教徒なのは分かるが、宗派は何か知らないという人もいます。葬儀は各宗派ごとに、唱えるお経、式の進め方が異なります。本当は、ご自分の宗派は覚えていて欲しいのですが、仏壇がある場合、本尊や位牌に書かれている戒名の文字を見ると宗派がわかります。例えば、戒名には宗派によって特別な字が使われているからです。以下が一例です。

●浄土宗では「誉」。または、位牌の一番上に梵字(キリーク)。

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●浄土真宗は「釈」。
●日蓮宗は「日」のほか、男性には「法」、女性には「妙」。
●真言宗は、位牌の一番上に梵字(ア)。
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本尊と位牌を見れば、普通に教育を受けている葬儀社の人なら宗派は分かりますので、心配する必要はありません。仏壇がないような場合、田舎の親戚に問い合わせてみるのも一つの方法です。

 

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葬儀社との打ち合わせ

 葬儀社を決めたら、葬儀社と打ち合わせます。
 次のことを打ち合わせますので、希望・要望事項があれば、葬儀社へ伝えましょう。

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*1 家紋
 葬儀で家紋は、会葬御礼の印刷物に入れたり、家紋入りの提灯を使ったりするときに必要になってきます。
  地方では自分の家紋を知っている人が大部分です。しかし、都心部に住んでいると、自分の家の家紋を知らない、間違って記憶している人もいます。

 正確に知らない場合、親戚・縁者に聞いたり、墓、紋付き袴にある家紋を見て、どのような家紋なのか確認しておきましょう。家紋は「丸に橘」、「一つ瓶子」などありますが、詳しくない人は、墓、紋付き袴にある家紋を写真にとって、葬儀社に見せましょう。葬儀社では、家紋帳をもっているので、自分の家の家紋を示してくれます。

*2 宗旨宗派、菩提寺
 菩提寺が近くにあれば連絡し、僧侶に来てもらい、通夜・葬儀の儀を取り行ってもらいます。菩提寺が遠くにあるときは、近くの寺院を紹介してもらいます。
 菩提寺がわからないときや同じ宗旨宗派の寺院が近くにない場合は、葬儀社に手配を依頼します。

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葬儀に向け自分で用意するもの

 葬儀の予算等を考え、葬儀社を決めたら、葬儀社と葬儀の打ち合わせをします。葬儀社は葬儀の大部分を執り行ってくれますが、自分で準備・用意するものもあります。

(遺影写真)
  葬儀の祭壇には、遺影を飾ります。葬儀は急に執り行うことが多く、遺影写真まで気が回らないことがあります。中には、あまり表情のよくない遺影が使われていることもあります。

  できれば、亡くなった人の人となりがよく出ている、ピントのあった表情のよい写真を使いましょう。

  また、こういう心配をする人もいます。 「考えてみると、私1人で写った自分の気にいる写真がない。私が急に死亡してしまった時の写真は何が使われるだろうと思うと不安になる」。

  しかし、背景を消したり、服装は代えることができます。実は、ネクタイの色を変えること、背景の建物を消してしまうこと、集合写真のうち該当者だけ切り抜いて使うことは、よく行われています。これはと思う写真をピックアップして葬儀社に相談してみましょう。

(喪服の手配)
 葬儀には喪服で出席します。不祝儀が少ないご家庭では喪服を持っていないことがあります。では、平服で出席していいかというと、葬家(葬式を出す家)で平服というのは、少々おかしいです。葬儀社へ言って、レンタルしましょう。なお、学生は学生服で出席していいことになっています。

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(宿泊の手配)
 遠隔地からくる親戚のために、宿泊の手配をします。


 その他、葬儀社が手配できない場合、供花・供物の手配、供車の手配をします。

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戒名

 葬儀をあげる際に、戒名が必要になってきます。戒名は、菩提寺に行き、付けてもらいます。
では、戒名とはどういうものでしょか?

 戒名とは、仏の弟子なったことをあらわす名前です。
 戒とは仏弟子として守らなければならない戒律(ルール)のことで、生きている人が出家して仏門に入り、仏教の多くの戒を受けた者にあたえられる名前です。
 本来は生前に授かるべきものですが、現在では亡くなった故人をたたえ、仏弟子として仏の浄土に往生するために、葬儀の前にご住職につけていただき、故人の象徴とします。
 どんな身分の人でも二文字で、仏の世界では平等であることが表現されています。

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「院号」……もともと天皇が退位した後に付けられた名前のこと.。後に身分の高い人に付けられるようになりました。

「道号」……戒名の上につけられる名前のこと。もともとは仏道を習得した高僧に付けられる名前。

「戒名」……本来はこの2文字が戒名の意味に相当する部分。俗名(生前)の名前から一字とって入れることが多い。

「位号」……戒名の下につけられる位の意味で昔は階級を表していました。

「位号」にはいくつか種類があります。代表的なものをご紹介します。
・居士(こじ)/大姉(だいし)
 ……成人男性/成人女性の場合。信士・信女より寺院に貢献した人に付けられる。
・信士(しんじ)/信女(しんにょ)
……成人男性/成人女性の場合。
・童子(どうじ)/童女(どうにょ)
……15歳未満の子供の場合。
・孩児(がいじ)/孩女(がいにょ)
……幼児の場合。
・嬰児(ようじ)/嬰女(ようにょ)
……乳児の場合。
・水子(すいじ)
……死産児の場合。

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布施をいつ渡すか

 布施をいつ渡すか、なかなか、難しい面があります。というのも、菩提寺によって考え方が違うからです。

 寺院によっては、次のように考えるところもあります。

『葬儀当日の式場では御布施は受け取らないことにしています。これは、葬儀当日はいろいろと施主様も立て込んでいらっしゃるでしょうし、こちらも領収書の発行が出来ないからです。
 ですから、御布施につきましては、葬儀の前、または葬儀が一段落して落ち着いたところで当寺へお越しください。葬儀を機にお寺に寄進をいただけるのでしたら、それは有難いと考えています。
 なお、御預かりした全ての御布施については、領収書を発行し、寺院法人会計(宗教法人の収入)として、当寺の責任をもって寺院の運営全般に資させていただいております。御布施は僧侶に対する謝礼ではなく、お寺に対する財施なのです。』

一方で、通夜当日でいい、葬儀一切が終わった後でいい等色々な考え方があります。

  そのため、菩提寺に葬儀での読経を依頼した時に、いつ渡したらいいのか、聞いてみましょう。

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喪主の決め方

(誰が喪主になるか)

  喪主が誰になるかは、法的な決まり事はありません。
  故人が生前に決めている人がいれば、その人に。指定がない場合は、習慣・風習にしたがいますが、ご家族で話し合われて決めるのがよいでしょう。
 目安として一般的には、故人と縁が一番深い人となります。夫婦のどちらかが亡くなられた場合は、遺された配偶者。配偶者がいない場合は、長男・長女の順になります。

  何れにしても、喪主を中心にご遺族が一致団結できるようにするのが、何よりも故人の供養になるでしょう。
  喪主が決まれば、ご遺族のみなさんが喪主を経済的にも精神的にも支えてあげることが肝心です。

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(喪主に必要なもの)

 喪主の一番の役割は、葬儀、告別式でのあいさつでしょう。あいさつが苦手な人は、「他の人に代わって欲しい」と思うことが多いようです。
 しかし、喪主は一般的には、故人と縁が一番深い人が務めるものですから、あいさつが苦手でも、簡潔ながら感謝の気持ちを込めた言葉を述べましょう。故人の 人となりやエピソードを交え、故人が気持ちよく旅立てることを心がけて下さい。そうすれば、故人の最後を飾るにふさわしいあいさつとなるはずです。

 

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葬儀費用を安くしたい

  葬儀費用は全額自己負担ではないとしても、それなりの出費がかかります。葬儀費用を安く抑えたい向きもあるので、その方法を記述します。

(葬儀社と相談)
 以前は葬儀の参列者は100名程度でそれなりの出費が要りました。しかし、近時では家族葬といって、家族・親族・ご近所だけの参列者で執り行われるものもあります。これは、亡くなられた人や遺族の意思や希望によるものです。家族葬で葬儀を行えば、葬儀費用は少なくて済みます。

 これ以外にいろいろな方法がありますので、葬儀社とざっくばらんに予算がこれだけしかない、この予算内でやって欲しいとお願いしてしまうのも一つの方法です。

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(市民葬などの葬祭扶助)
 都民ならば区民葬、県民ならば市民葬を利用するというのも一つの手です。区民葬は区役所の区民課などに行き医師の死亡診断書を提出して区民葬儀券を貰うと区民葬葬祭具券・区民葬霊柩車券・区民葬火葬券の三つが付いています。この三つには、それぞれランクがあって、それぞれ選択できるようになっています。

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葬儀費用の捻出

葬儀にあたり金銭の話をするのは下世話ですが、葬儀費用を考えないといけないので、あえてしておきます。

 先に述べてきたように、葬儀には諸々の経費を考慮すると、平均的に300万円位かかります。平均的な世帯にとっては、かなりの出費です。

 しかし、これらは全部、自己負担ではありません。300万円の出費がありますが、一方、入金もあるのです。主な入金源は次のものです。

(香典)
 葬儀をすると、出席者から、1人3,000円から30,000円(出席者の社会的地位、故人との緊密さ等により異なります)香典を頂きます。
 香典は全国平均では72万円と言われているので、葬儀費用の一部を賄うことができます。

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(生命保険金) 
 生命保険会社の生命保険に加入していると、契約者が死亡すると保険金が下りるものがあります。保険の種類により、おりる保険金が異なりますが、保険金の一部は葬儀費用に充当できます。

 高齢の方が葬儀費用のために生命保険に加入している場合、100万円の保険金を想定し、これを葬儀費用に充てているようです。

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 このようなことから、葬儀費用の自己負担額は、出費300万-入金170万=130万位というのが、平均的なようです。

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その他経費

葬儀関連費用は、葬儀それ自体の経費だけではありません。次のようなものにもお金がかかります。

(引き出物)
 葬儀前夜の本通夜で会場の関係などで精進落しが出来ない場合があります。そういう時には通夜返しとして粗供養品を手渡す事があります。最近はそれ用の酒と茶がセットになったものとか砂糖がセットになったもの、ビール券など使われます。一人1,000円程度です。

(心づけ)
 葬儀は、ご近所・会社関係者等色々な人に手助けしてもらうことが多いです。そこで、心づけという、一種のチップを慣例としてお渡しします。金額はあくまでも目安であり、お世話になった度合いや関係などによって違ってきます。

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(香典返し)

葬儀を行うと参列者から香典を頂きます。このお返しを香典返しといいます。香典返しは四十九日の法要が済んでから行います。

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 香典返しは一般に「半返し」と言われます。集る香典の額は亡くなった方の社会的地位、現役か非現役かなどで異なります。全国平均では72万円です。ここから考えると、香典返しの予算は36万円が平均になります。

 昔は、香典返しは物を送るのが一般的でしたが、最近は何点かの品物がセットになっているギフト商品を香典返しに使うケースもあるようです。貰う側はセットの中から自分の気に入った商品が選べるので、時代に合っているのかもしれません。

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葬儀費用

葬儀社を決めても、その経費はいくら位なのか。初めて葬儀を出す場合、気になるところです。著名人・有名人の葬儀のように1,000万円を越えるものもありますが、平均的には237.6万円(平成15年日本消費者協会調べ)です。

その内訳は、次のようになっています。Image01_2

 

  葬儀費用とは、一般的には祭壇や御霊棺、収骨容器、式場の使用量、火葬料、ドライアイス、葬儀社のサービス料金等が含まれます。

 飲食接待費用とは、通夜ぶるまい・精進落としでの飲食費です。通常、一人当たり2,000円から 3,000円です。

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 布施とは読経料のことですが、これは僧侶の位階、寺の格式によって違ってきます。相場的に言えば葬儀・告別式の読経料は5万から15万です。全国平均の寺院への支払額は 48.6万円ですが、これは読経料のほかに戒名料も含まれています。

 布施は、キモチとしてお渡しするもので金額に決まりはありません(多くの菩提寺でこういう立場をとります)。しかし、世俗的には、寺院、地域的に相場があります。

 菩提寺と何代も前からお付合いがある方は、前回の葬儀の時にいくらお渡ししたかを確認できれば、それと同額でほぼ間違いありません。
 逆に、菩提寺とのお付合いがなく、新しい寺院を探そうと考えられている方は、ざっくばらんに、僧侶や親類縁者・近所に聞いてみましょう。

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一般葬・家族葬

 一般葬は、故人の生前の交友関係が広かった方などの葬儀で、多くの方が会葬におみえになる、一般的なご葬儀の形です。

 家族葬は、おつきあいや義理で参列していただく葬儀をさけ、家族・親族・親しい知人のみで故人を送る葬儀の形です。会葬者の人数が少ないので、返礼品・料理の費用が少なくなります。

 密葬といえば、以前は、社葬など大きな葬儀を行う前に、 親族のみで先に火葬を済ませ密やかに行うものを指しました。そのため、密葬を聞くと聞いた方も「日を改めて、社葬をおこなうんだな」と理解していました。
 近時では、本来の意味とは異なって、密葬を訃報を公に知らしめない、小規模の葬儀として理解する人も増えてきています。

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葬儀社

  急に親族が亡くなった場合、葬儀社をどうするか困ることがあります。そうならないためにも、葬儀社は、ある程度事前にお決めになっておいた方がいいでしょう。

  というのも、 病院の霊安室に運ばれた時点で葬儀社が決まっていなければ、病院の出入りの業者の言うがままになる可能性が非常に高くなるでしょう。
  事前に依頼する葬儀社を決めておければ、万が一の時は、その葬儀社に連絡をすれば、病院からの搬送(自宅もしくは斎場などへ)してくれます。もし、依頼する葬儀社が遠隔地にあれば、病院指定の葬儀社に病院からの搬送だけ頼むこともできるようです。

(良い葬儀社)

 多くの人が病院で亡くなりますが、病院から紹介される葬儀社が良い葬儀社とは限りません。多くの場合、一般の業者に比べて費用が高くなります。

  以下に、よい葬儀社を見分ける条件を箇条書きにしてみました。

・地域の評判のいいところ
 地域で信頼のある葬儀社は、実績、信頼もあるので安心できるでしょう。

・質問に丁寧に答えてくれる
 悲しみにくれる中、親族の葬儀を出すことは大変ことです。その上、葬儀をだすことは人生の中で多くなく、初めて経験することだらけです。分からないことに丁寧に答えてくれるところは、いい葬儀社と言えるでしょう。

・希望を良く聞き、希望にそった提案をしてくれる

 施主の判断を聞かずに、様々な事項を進める葬儀社も中にはいますが、これは後々のトラブルのもとです。

・契約を急がせない
 何かと理由をつけて契約を急がせる葬儀社もありますが、これは後日トラブルのもとです。

・事前に詳細な見積書が出せる
  よく、葬儀一式をいう明細がありますが、これでは何にいくらかかるのか分かりません。

  後日、何の費用か分からないけど、かなりとられたといって、トラブルのもとになります。

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枕飾り・枕経

 地域によっては、通夜をやる前に、自宅に僧侶を呼んで枕経を上げてもらうことがあります。その際、枕飾りを作ります。

(枕飾り)
 安置した遺体の枕元に祭具を飾ることを「枕飾り」といいます。白木の台か、白い布をかけた小さな机を台とし、その上に次のものを飾ります。

・一本線香 ‥‥‥線香立てに線香一本。
・一本ローソク‥‥燭台にローソク一本。
・一本しきみ‥‥‥花立てに樒(しきみ)の枝を一本。手に入らなければ菊一輪で代用。
・鈴(りん)
・水‥‥‥コップまたは湯飲み茶わんに入れた水。
・上新粉で作った団子(数は地域によって差があります)を、白紙を敷いた三方にのせて飾ります。
・枕だんご‥‥‥花立てに樒(しきみ)の枝を一本。手に入らなければ菊一輪で代用。
・枕飯 ‥‥‥故人が使っていた飯茶わんにごはんを丸く山盛りにし そのまん中に故人の使っていた箸をそろえて、真っすぐに突き立てます。

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(枕経)
 枕飾りが準備できたところで、僧侶に来てもらってお経をあげてもらいます。これを「枕経」といいます。遺族、親戚は数珠を持って集まります。服装は平服で構いません。

枕経のお布施は、地域によっても異なりますが、10,000円から20,000円が相場です。

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遺体の安置

 死亡が確認されたら、「湯灌(ゆかん)」といって、全身を洗い清めるならわしがありました(葬儀社でも湯灌を行いますが、近時は、通常のパック料金には入っていなくて、これを頼むと追加料金になります)。最近では、遺体の清めは、病院で死亡したときには看護婦さんが行うようになりました。

●死化粧
 遺体の清めのあとには、死化粧を行います。
(1) 目が開いていたら、そっと閉じてあげます。
(2)口が開いていたら、下あごを持ち上げ、しばらく支えておきますと閉じます。
(3) 髪をととのえ、男性ならひげをそり、女性には薄化粧をします。
(4)爪が伸びていたら切ります。
   遺髪や遺爪をとっておきたいときは、このとき切っておきます。
(5) 病気によってほおがこけてしまっているときには、ほおに含み綿を入れます。

 葬儀社でも死化粧をやっています。病気で亡くなった場合、故人の気色が悪いことがあります。この場合、病院での死化粧だけでなく、葬儀社の死化粧をしてもらうと気色がよくなります(ただし、追加料金が発生します)。

●遺体の安置
 遺体を清め、死化粧をしたら、納棺までの間、ご遺体を仏間か座敷に安置します。

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(1)遺体は頭を北に、足を南に向け、蒲団を敷いて寝かせます。
 これを「北枕」といい、釈迦が涅槃に入ったときの姿といわれています。
(2)間取りの都合で北枕にできない場合には、西枕でも差し支えありません。
(3)遺体を寝かせる寝具は、 敷布団は一枚にして、掛け布団も薄くて軽いものにします。
(4) 掛け布団は、すそが遺体の顔の方に来るように、上下を逆さにしてかけます。
(5) カバーやシーツは、新しいものか、洗濯してある清潔なものにかえます。
(6) 枕は、あまり高くないものを選びます。低すぎると口が開きやすいです。
(7) 顔は、白い布でおおい、両手を胸元で合掌させ、数珠を両手にかけます。
(8) 掛け布団の上には刃物(守り刀)をのせるしきたりがあります。 今では袋入りの短い木刀を使用します。 守り刀は、刃先を足のほうに向け、顔のほうには向けないようにします。

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死亡診断書

・死亡診断書
  病院で亡くなると、担当の医師から死亡診断書が発行されます。
  ご自宅で亡くなった場合には、かかりつけの医師に連絡してすぐに診療に来てもらい、死亡診断書を発行してもらいます。
  死亡診断書は、役所に提出する死亡届と一緒になっています。A3の書類で、左半分が死亡届、右半分が死亡診断書です。

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  親族の方が亡くなると動揺して、「病院から自宅までどうやって帰ってきたのか覚えていない」という方が大部分だと思います。しかし、担当の医師から渡される死亡診断書は市町村役所へ提出するまで、保管しておきましょう。


・死亡退院
   医師から死亡診断書を受け取り、入院費用などの事務手続きを終わらせ、入院していた部屋を片づけ、準備が整うと「死亡退院」です。 

 

・死亡届
 死亡届に届出人の住所・氏名・生年月日を記入して、死後7日以内に市町村区役所へ提出します。死亡届を提出する市町村区の戸籍係は24時間受け付けています。
    死亡届を提出することで、同時にご遺体の火葬許可を申請するようになるため、届け出は忘れずに済ませないと火葬が出来ませんのでご注意を。

   最近ではほとんどの葬儀社が、遺族に代わって死亡届を預かり、この事務手続きを代行してくれていますので、ご遺族は慌ただしく役所に走ったりする必要はないと思います。

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臨終当日

ご不幸にも、ご臨終のなった日には、葬儀が滞りなく行えるように、次のようなことをします。

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 臨終直後は、真っ先に死亡した旨を家族・親戚・主だった知人に知らせましょう。
  死亡の知らせは、
(1) 亡くなったらすぐに来てもらいたい人。(臨終に立ち会えなかった親族や友人)
(2) 世話人になってもらいたい人、菩提寺や葬儀社。
(3) 葬儀の日程が決まったら知らせる人。
 などの順番に知らせていくのが普通です。その際には、簡潔に死亡した旨と通夜と葬儀の日時だけ伝えましょう。


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葬儀まで

 亡くなられたその瞬間から、葬儀の全てを終えるまでの数日間は慌ただしいのです。
いったい、その間に何が行われることになるのか、おおまかな流れを説明いたします。

  葬儀までの日程は、①臨終当日、②通夜まで、③葬儀当日に分類できます。いずれも非常に忙しいのですが、臨終当日は、心の動揺もあり、余程冷静にしていない限り、「何をしていたのかよく思い出せない」というのが現実です。

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手続きは10ヶ月かかる

  遺族間でトラブルが発生しない限り、親族が亡くなってから10ヶ月以内に、相続手続を完了させる必要があります。10ヶ月というと長いようですが、親族が亡くなった悲しみが癒えない中、葬儀を出したり、名義の書き換え、遺産の分割、相続税の支払い等、いろいろなことをすることを考えれば、決して長いとは言えません。やらなければいけない手続の漏れの無いように気を付けましょう。

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相続開始後、大まかに、次のことが目安になります。

49日法要が終らないうちから遺産分割の話をして、遺族間でトラブルになったという話も聞きます。このようなことが起こらないように、下を目安にして下さい。

(3ヶ月以内) 主な手続は、葬儀・法要です。この他に、相続の放棄をする場合、その手続が必要です。

(4ヶ月以内) 亡くなった人の確定申告(準確定申告)が必要です。

(10ヶ月以内) 遺産の分割、相続税の納付です。

 

 相続日程は、まずは、葬儀等故人の弔い、その後悲しみが癒されるにつれ込みいった問題を解決していくのが筋です。

 

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相続も変わってきた

今から50年位前には、自宅で亡くなる人が多く、葬儀・告別式も地域ぐるみで行われていました。しかし、1980年頃から、自宅で亡くなる人よりも病院で亡くなる人の方が多くなってきました。

 近年では、約8割の人が病院で亡くなります。そのため、葬儀・相続の仕方、手続を知らない人が多くなっています。

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 一昔前は、葬儀は親戚、近所の人々が集まりみんなが助け合って故人を送りました。近時は、親戚が少ない上、近所の人々の手伝いも当てにできなくなりました。そのため、通夜から葬儀まですべて葬儀社が取り扱うスタイルが主流になっています。
 そのため、葬儀のやり方、相続の仕方を知らずに、苦労したという人も増えているのが実情です。

本書では、こういった実態を踏まえて、相続のやり方を記述していきたいと思います。

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